響野家の末っ子・春希は怖がりなのに霊感が強く、ヒトではないものたちを呼び寄せてしまう。<br />留守番中を狙ったようにかかってくる電話。<br />何度捨てても家の前に現れるスニーカー。<br />山小屋で出会った少女が寝言を聞かれるのを嫌がる理由……。<br />些細だった怪異は徐々にエスカレートし、春希だけでなく、彼を守ろうとする父や兄たちをもおびやかしていく。<br />『記憶屋』著者が日常と異界の狭間へと誘う、ノスタルジック・ホラー!