愛を知らない男たち
オースティンは、町の女たちが悪魔のように魅力的だと噂する男。
レベッカは二年前に初めて町の集会で彼を目にして以来、すっかり彼に熱をあげている。
ところが彼の前に出ると緊張して失敗ばかり。
思いを伝えるどころではない。
その嵐の夜も、仕事の件で彼の家を訪れる途中で車が故障し、ずぶ濡れの姿で彼と対面することになってしまったのだった。
オースティンは見かねて熱いシャワーを勧めたものの、彼のローブに包まれてバスルームから出てきたレベッカを見ると心穏やかではいられなかった。
もとより彼女の気持ちには気づいていたが、うぶな女は絶対に相手にしないと決めていたのに。
彼が内心の葛藤に苦しんでいるさなか、夜空に稲妻が走り、不意に電気が消えて、あたりは闇に包まれた。
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