愛の女神たち
名家の令嬢でありながら、産婦人科クリニックの院長として、マリは新しい命と母親たちのために誠心誠意働いてきた。
恋をする暇もなく、胸のときめきがどんなものかも忘れてしまったが、しょせん初恋はつらい思い出でしかない。
だが、その相手ブライスが再び彼女の人生にかかわってきた。
ある薬を横流ししているとして、マリに容疑がかけられ、今は刑事となったブライスが執拗にマリにつきまとい始めたのだ。
悲しい記憶に苛まれながらも、マリはすぐに気づいた――二人の心にはまだ炎が残っていたことに。
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