いばらの冠を戴く花嫁
花嫁失格の彼女にふさわしいのは、ティアラではなく、いばらの冠。
やってはいけないことだとわかっているわ。
でも父を救いたい……。
ジャスミンにとって、それは苦渋の決断だった。
王室主催のパーティにこっそり紛れこんだ彼女は、瞬時に、気品と魅力に溢れるひとりの男性に目を奪われた。
サント・シエラ王国の皇太子レイエス。
彼こそ捜している相手だった。
その誘惑の魔手に自ら絡めとられたジャスミンは熱い夜を過ごし、夜明け前に、レイエスの書斎からある書類を黙って持ち去った。
それにより王国が危機に陥り、レイエスに憎まれるのはわかっていた。
だが、ジャスミンは気づいていなかった。
彼を愛し始めていること、いずれ国王となる彼の子供を身ごもってしまうことまでは。
■ドラマチックな作風が人気のマヤ・ブレイクが描くのは、ヒロインの心情が切ない、ロイヤル・ロマンスです。
恩人である継父と、愛するプリンスとの狭間で苦悩するジャスミンの運命は……?
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