心の扉
暴力をふるう夫に冷たい女と罵られる、一片の希望もない日々。
つらくて、孤独で、ケイトにとって結婚は牢獄にすぎない。
土曜日。
ケイトは夫のためにディナー・パーティーを催していた。
いつものように手料理に難癖をつける夫をいましめるように、世界有数の実業家アレックス・ダルトンが優しくとりなしてくれた。
翌日の日曜日。
ダルトンに招待され、夫婦はヨット遊びに行く。
ところが遊びの最中に、夫が船にまきこまれて死んでしまうのだ。
月曜日、茫然とするケイトのもとをおとずれたのは――婚姻届を手にしたダルトンだった。
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