5万ドルの愛人
「100ドル? 本気で言ってるの?」私はお酒にむせそうになりながら言った。
バーで飲んでいた私に、見ず知らずの男が声をかけてきたのだ。
うちに来てくれたら――そしてセックスしたら――100ドルあげるよ、と。
憤慨して答えに窮していると、後ろから低く柔らかい声がした。
「1000ドルではどうかな」そう言ったのは、ダンディでセクシーで、見るからに裕福そうな男性だった。
もう、ふたりともやめて、と言うかわりに私は冗談を返した。
「2時間で5万ドルよ」するとダンディは革の小切手帳を取り出すと、さらさらと数字を書き込んだのだ。
えっ? どうしよう……。
いったい彼はわたしに何をしようというの……? ‘お金で買われた女’として、彼の意のままに身体を嬲られる――そんなシチュエーションに自分がどれだけ興奮するか、私はまだ気づいてもいなかった。
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