涙のエンゲージリング
突然現れたかつての恋人は、ありえないほど冷酷になっていた!ジェシカは18歳で父と継母を亡くし、幼い異母妹を一人で育ててきた。
生活の支えとなっているのは大手宝飾店の専属モデルの仕事のみ。
それだけに、今回の社長の突然の交代劇は大きな痛手だった。
なぜなら、その新社長、ギリシア人富豪のルーカス・サラントスこそ、ジェシカが8年前にプロポーズを拒んだ元恋人だったから。
彼は契約解消を仄めかしつつ、彼女に大胆な衣装と宝石をまとわせ、妖艶な大人のモデルに転身するよう厳しく言い渡した。
今の私を全否定したいのかしら。
これは過去の仕返しなの?ジェシカはわかっていた。
ルーカスの要求をのむしかないことを。
そして、彼の要求がさらに苛酷になっていくであろうことも。
■一見、華やかに見えるモデルという仕事につきながら、素顔のジェシカは家族思いの純真な女性。
彼女がルーカスからのプロポーズを拒んだのも、もちろんある理由があってのことでしたが……。
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