さまよえる女神たち IV
『アンドロメダの微笑』―リンは生まれながらに持っている能力を生かして、養父のために宝石や美術品を盗むという行為を繰り返していた。
だが養父の作り話を頑なに信じ、罪を犯しているという自覚はない。
そんなリンに、養父の部下ニックが巧みな誘惑を仕掛けてきた。
世間知らずのリンはたちまち彼の魅力に惹かれていく。
敵とも味方ともつかぬニックの態度に心ゆさぶられながら。
『汚れなきプシュケー』―私は怪物なの? フェイスは自分が‘普通’でないことを嘆いていた。
触れただけで、他人の気持ちが感じ取れてしまうのだ。
そのたびに強烈な痛みに襲われるため、むろん恋などできない。
熱いキスもめくるめく情事も体験できないままなの?それなのに、彼女はある男性に心を奪われていた――‘普通’の女性を好む、頑固な刑事ロイ・ショパンに。
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