ホテル王の非情な求愛
彼をボスとは呼べない。
かつて私の純潔を奪った放蕩者を。
大切なものを失うのはこれで二度目だ。
イザベルの心は折れかけていた。
また彼に奪われるの?スペンサー・チャッツフィールド──ホテル王一族の息子で、女性の噂が絶えない彼に、イザベルは身も心も捧げた。
だがすぐに弄ばれただけだと気づき、自ら別れを告げたのだ。
彼の子を身ごもっていたというのに……。
あれから10年。
父のホテルを継承するというイザベルの夢を、スペンサーはやすやすと横取りしていった。
しかも彼が新しいボス。
その命令に背くことは許されない……。
■元恋人で、宿敵一族の御曹司であるヒーローへの憎しみと、消しがたい情熱との狭間で揺れ動くヒロインの心情をメラニー・ミルバーンが描きます。
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