天使のためについた嘘
誰の子か、打ち明けるつもりはない。
きっと奪われてしまうから。
長年、シレナは実業家ラウルの優秀な秘書だった。
そして数カ月前、夢がかなって彼の恋人になれたと思った。
だがその翌日、ラウルはシレナを警察に突き出した――彼の口座からお金を盗んだと、一方的に決めつけて。
優しかった彼が、法廷では別人のように憎しみを露わにした。
判決が言い渡され、安堵したシレナはその場で気を失ってしまう。
意外にも、駆けよって抱きとめたのはラウルだった。
朦朧とする意識のなかで、シレナは無言の叫びをあげていた。
だめよ、彼に妊娠していると知られては。
絶対にだめ……!■HQロマンスらしい、スキャンダラスなロマンスを得意とするダニー・コリンズ。
かつて愛し合った二人の再会は法廷だった――冒頭からの手に汗握る展開に、いっきに引き込まれます!
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