嘘は恋の始まり
モーネイは凍りついた。
姉の夫が事故を起こし、逃げ去ったのだ。
義兄に泣きつかれ、モーネイはやむなくその場をあとにしたが、助手席にいたモーネイには、男性の姿をはっきりと見てとれた。
長身で黒っぽい髪、貴族的な顔立ちの洗練された紳士。
ところが、その男、実業家ブラッド・ケンドリックもこちらの顔をしっかりと見ていた。
翌日、良心の呵責からブラッドの病室に見舞いに行くと、男は、一方的に彼女を犯人と決めつけ、罪のつぐないを求めてきたのだ。
モーネイは姉の家族を守るため、言いなりになるしかなかった。
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