永遠に失われた初夜
契約結婚の義務はもう果たした。
あとは夫に離婚を突きつけるだけ……。
ルーシーは夫のディオに離婚を迫った。
結婚して1年半、夫が屋敷に招く客を妻としてもてなし、理想の夫婦を演じてきた。
でも、それももうおしまい。
父亡きいま、夫婦を続ける意味はない。
この結婚は、夫が父の会社を救うという契約の一部だったのだから。
結婚式の夜、それを知った彼女は夫とベッドをともにするのを拒み、その後も、人前に出るとき以外は一緒にいることさえ避けてきた。
ところが、離婚を告げられたディオの反応は意外なものだった。
まだ行ってないハネムーンのあとでなら別れてもいいというのだ。
カリブの島で2週間、心ゆくまでベッドで過ごしたあとなら……。
■ルーシーとディオ。
実は二人のひと目惚れは本物でした。
なのに、ルーシーは夫が会社を乗っ取るために結婚したと思い込み、ディオは妻が父親と結託して彼を利用したと信じていて……。
甘く激しいハネムーンの夜を経て、二人の誤解が解けていきます。
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