大企業を統括するロバート・キャノンは、財界随一の切れ者と評判の男。<br />そんな彼を、思いがけない事態が襲った。<br />傘下の企業から国家機密のプログラムが流出したのだ。<br />彼はFBIに任せておけず、みずから捜査に乗りだした。<br />容疑者のひとりは湖畔でマリーナを営む女。<br />入手した不鮮明な写真には、田舎臭い女が写っている。<br />だがマリーナの客を装う彼が目にした‘女スパイ’は、あまりにも美しく魅惑的だった。<br />戸惑いながら、ロバートは強烈な欲望を覚えた。<br />