私のサンタクロース
「メリークリスマス! メリークリスマス!」ジェイドが勤める小学校に、今年もサンタクロースがやってきた。
扮しているのは校長のはずなのだが、なぜだか様子がおかしい。
サンタは大興奮する子どもたちから離れると、ジェイドの耳元でかすれ声でこう囁いた。
「さあ、何が欲しいか言ってごらん」かすかなおののきを感じ、彼女は思わずサンタの頬を叩いた。
驚いたことに、彼の正体は校長ではなく、その弟デビッドだった!しかも彼は悪びれもせず、ジェイドと結婚すると突如宣言する。
いったい彼は何を考えているの? 絶対に無理よ、だって私は……ジェイドの脳裏に、ある忌まわしい事件の記憶がよみがえった。
■クリスマスの季節にふさわしい、人気作家キャロル・モーティマーの隠れた秀作をお贈りします。
真面目で熱心な教師ジェイドには、大企業社長デビッドの誘惑にこたえられない秘密があって……。
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