シチリア大富豪の誤算
わが身の潔白を証明すれば、愛する子供と引き離されてしまう。
亡き双子の姉が代理母出産した子を養うジェマイマのもとに、ある日突然、父親を名乗る男性が訪ねてきた。
冷徹無比なイタリア人大富豪ルチアーノ・ヴィターレ――世にも美しい琥珀色の瞳に軽蔑をたたえ、彼は言った。
「金だけ受けとり子供を連れ去るとは……きみはとんだ詐欺師だ」なんと姉はジェマイマの名をかたって出産し、姿を消したらしい。
それでも私にとって、姉が遺したこの子が唯一の肉親だもの。
ジェマイマは愛する甥と離れたくない一心で、母親になりすまし、シチリアにある彼の屋敷へ同行するが……。
■ジェマイマを奔放な女性と勘違いしたルチアーノは、彼女がつつましく育った牧師の養女とも知らずに誘惑を仕掛けてきます。
彼女の無垢な体を知っても依然‘きみの純潔の値段はいくらだ?’と迫る彼の態度に、ジェマイマは傷つきますが、真実を言えず……。
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