二度めの旅立ち
同僚とレストランに入ったライザは、ふと誰かの鋭い視線を感じ、身震いした。
顔を上げると、見覚えのある青い瞳に射貫かれた。
スティーヴ! 別れたはずの夫が、今さら私になんの用?1年前、ライザはまったく身に覚えのない不貞を彼に疑われ、限界まで追いつめられて、耐えきれずに家を飛びだしたのだった。
数日後、今度は取引先の社長としてライザの前にスティーヴが現れ、去り際に、謎めいた言葉を残していった。
「また僕のもとに戻ってくるんだ。
貸したものは返してもらう」ライザの心はかき乱された。
彼なしの人生は虚しい。
でも、私を信じてくれない人と暮らすのは……もっと虚しい。
■複雑に絡み合う男女の機微を鮮やかに描きだすことにかけては右に出る者なし!のシャーロット・ラム。
まるで一組の夫婦の心の中をこっそり覗き見るような感覚に浸れる、1983年のヒット作です。
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