伯爵と花嫁の十二夜
人違いで交わされた夫婦の契り。
愛なんて、望むべくもない……。
ジュリアは煮えきらない幼なじみの男性との関係がもどかしく、クリスマスの仮面舞踏会で一計を案じる――やどり木の下で出会った男女がキスをする古来の伝統にあやかり、彼をやどり木の下へおびき出す作戦だ。
皆が思い思いの仮装をするなか、ジュリアは幼なじみを見つけ、首尾よく彼を会場から連れ出すと、思いきって熱いひとときを過ごした。
まさか、仮面を外した‘彼’が、幼なじみとは別人とも思わずに!相手の正体は、美形だがどこか陰のある伯爵アレック・ダンバー。
激しく動揺するジュリアに、不機嫌な伯爵が思いもよらぬ宣告をする。
「もう結婚するしかない――もっとも妻にふさわしくない君と」■大人気英国人作家A・バロウズが描くクリスマス・リージェンシーをお贈りします。
伯爵との結婚を前に、自分の幼なじみへの思いは本物の恋ではなかったと気づくジュリア。
伯爵とは表向きだけ愛し合う夫婦のふりをすると約束したのに、やがて彼を愛してしまい……。
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