ぼくたちの花嫁
社交界デビュー以来、そそっかしさが仇となり不名誉な評判に悩むグレースは、その日もドレスの裾を踏んで転び、二人連れの紳士をレモネードでびしょ濡れにしてしまった。
二人の紳士は丁重に詫びるが早いか、グレースを近くの部屋に連れていくと……ドアを閉めて施錠した。
グレースは息をのんだ――閉じこめられてしまった! きっと陵辱されるのだ。
「きみに大切な話があるんだ。
内密に」えくぼの素敵な紳士はアティクスと名乗り、傍らに立つ美貌の紳士を紹介した。
「彼はフィッツジェラルド子爵」子爵が真っ青な瞳で射抜くようにグレースを見つめ、燃えるような熱い手を太腿にのせてくる。
「ぼくたちは、しばらく前からきみのことを花嫁候補に考えていた」グレースの心臓がびくんと跳ねた。
‘ぼくたち’ですって……?「ぼくたちはすべてを分かち合う――女性も含めてね」グレースの胸が早鐘を打ち始めた。
「あの……つまり……結婚したら、夫婦のベッドにはあなたがたふたりがいる……ということ?」「そうだ。
ふたりできみに触れ、キスをし、舐め、快感で立てなくなるまで突きまくる」
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