私が変わる朝
カウンセラーのアリスのいちばんの心配事は、虐待を受けている17歳の少女のことだった。
ある日その少女から妊娠したと告げられたとき、アリスの脳裏に、同じ頃の自分の姿がよみがえった。
流産、そして愛する人との別れ──いいえ、私は捨てられた……。
「彼のお父さんが私たちを別れさせようとしているのよ。
‘冷血ブラッドフォード’と呼ばれる辣腕弁護士なんですって」少女の言葉に、アリスは凍りついた。
ヘイズ・ブラッドフォード?かつて私を捨てたあのヘイズが、この少女の相手の父親なの?思いがけない再会を前に、アリスの心は激しく揺れ動いていた。
■シルエット・スペシャルエディションから1994年に刊行された、MIRAではおなじみの人気作家エリカ・スピンドラーの貴重な作品をお届けします。
胸を打つ愛の物語です。
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