燃えさかる運命【ハーレクイン文庫版】
まさしくいま、大聖堂では荘厳な結婚式が行われようとしている。
ベッカは震えながら後方の席につき、行動を起こすときを待った。
花婿は妹を弄び無情にも捨てた男だ。
なんとしても悪事を暴露し、男の一族、ギリシアの名門カリデス家の名を貶めたかった。
式が始まり、ベッカが席を立ちあがりかけた、その刹那、男らしい大きな手が肩に置かれ、彼女を「だめだ」と制した。
恐る恐る振り返ると、そこには精悍さが滲む美しい男性がいた。
束の間、復讐をしに来たことも忘れ、思わず見とれた。
その人が、カリデス一族の長クリストスだとは夢にも思わずに。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。
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