カリアキスの秘密の跡継ぎ
彼が愛しているのは私の体だけ。
それを承知で結婚できるの?出版社に勤めながら幼い息子トビーを一人で育てるジョアンは、アゴン国王の伝記を執筆するため、王国へ飛んだ。
前夜、インターネットで見た王族たちの姿を目に焼きつけたまま。
5年前、ジョアンは旅先でテオという男性と出会い、恋に落ちて、トビーを身ごもった。
だが、それきり彼からの連絡はとだえた。
そのテオに、アゴンの王子テセウスはうり二つだったのだ。
テセウスこそテオだ。
身分を隠して私を弄んだだけだったのね。
予想どおり、再会した彼は別人のように冷ややかな態度で、ジョアンは決意を新たにした――トビーのことは秘密にしようと。
■テセウスが息子の存在を知ったのは偶然のこと。
彼は激怒し、王室典範を盾に非情なプロポーズをしたために、二人の心の距離はさらに広がってしまいます。
ハーレクイン・ロマンスの人気作家ミシェル・スマートの渾身作です。
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