もう一人のケルサ【ハーレクイン・セレクト版】
「手切れ金は払う。
だから父とは別れてくれ」社長の御曹司ライルから蔑むような目で見られ、そう一方的に告げられて、ケルサは思わず彼の頬を叩いていた。
私を社長の愛人だと決めつけるなんて、酷いわ!だがじつはケルサ自身、なぜ入社早々に気に入られ、社長秘書に抜擢されたのか不可解に思ってもいたのだ。
ほどなくして社長が亡くなり、遺産の半分をケルサに遺したことがわかると、ライルの疑念はますます深まったようだった。
今度は私を金目当ての女だと罵倒するのかしら?意外にも彼は切なげな表情で、驚くべき真相を口にした。
■父親の愛人だと思っていた秘書に思いがけず惹かれ、さらにその女性に新たな疑惑も巻き起こり……。
ヒーローの複雑な胸中を、実力派作家ジェシカ・スティールが丁寧に描きだします。
*本書は、ハーレクイン・リミテッド・エディションから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。
ご購入の際は十分ご注意ください。
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