サンレモ、運命の街【ハーレクイン文庫版】
カルロが亡き姉の忘れ形見を引き取ると言い出して、1年。
カサンドラは姪を連れ、あてどなく街から街へと移り住んでいた。
あの日、妊娠を伝えた姉に、中絶費用を送りつけてきたカルロ。
無言の侮辱に耐え、姉は出産したが、そのときの非情な仕打ちを思い返すだけで腸が煮え返る。
そんな男に姪を渡す気はない。
海から少し離れたところに宿をとっていたカサンドラは、浜辺から戻ってくるなり、フェラーリに気づいてふと足をとめた。
車から、一分の隙もない身のこなしの男性が降りてきたからだ。
それは、冷酷な人でなし――大富豪カルロ・バレンティだった。
*本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。
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