花嫁のため息
ギリシア富豪の屋敷でナニーとして働くケイトは、ある日、尊大な当主ダモンに驚くべき提案をもちかけられた。
「ぼくと結婚してくれないか? もちろん寝室は別で」耳を疑うケイトに、彼は説明した。
結婚する気はさらさらないが、母に結婚を急かされ困っている、姪のナニーであるきみが相手なら母も納得するだろう、と。
折しも気の進まない結婚を父に迫られていたケイトは、1年の期限付きという条件で、彼の提案を受け入れることにする。
だが挙式後、バハマへの新婚旅行を強制されてしまったケイト。
まさか彼と衝動的に情熱を交わすことになるとは夢にも思わず……。
■〈ロマンス・タイムマシン〉と題してその年の名作をお贈りする企画、1996年の今回は、大人気テーマの1つ、ナニーがヒロインの物語。
傲慢富豪ダモンの頼みで、形だけの夫婦を演じるはずだったのに、突然、嵐のような情熱にのみこまれてしまい……。
愛なき結婚生活に悩みだすヒロインの、せつない恋のゆくえは?
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