人魚姫の偽りの結婚
彼が欲しいのは、形だけの花嫁。
愛されないと、最初からわかっていたのに。
「結婚しよう」ある日突然、オフィスでボスにそう言われて、モーリーンはあっけにとられた。
黒い髪と巨万の富を持つ、冷たい青い瞳の大富豪、ザンダー。
だが、プロポーズは愛ゆえではない。
幼い娘を亡き妻の両親に奪われないよう、家庭環境を整えるため。
彼の心はいまだに亡くなった奥さまのもの……。
胸の痛みを抑えて、モーリーンは承諾した。
でも、これで私の抱えている労働ビザの延長問題も解決する。
少しの間、幸せな夫婦を演じて離婚するだけ。
けれども、情熱の一夜を経て、彼への思いは深まるばかりで……。
■RITA賞受賞歴を持つUSAトゥデイのベストセラー作家、キャサリン・マン。
今作でも、彼女の得意とする、けなげなヒロインとゴージャスなヒーローが織りなす、都会的でセクシーなロマンスをお楽しみください。
更新中です。しばらくお待ちください。