メイド物語
凍えるシンデレラを温めた、美しい瞳のイタリア大富豪――ロンドンに出てきたソフィーは派遣メイドとして働きながら、デザイナーになる夢をかなえようと懸命に努力している。
ある夜、豪華なパーティでのウエイトレスの仕事を終えたあと、不運にも帰宅するためのバスに乗り遅れ、大雪が降ってきた。
そのとき、凍える彼女に上等なコートを貸してくれたのは、魅力的な瞳をした、はっとするほど美しいイタリア人マルコだった。
彼に誘われるまま一夜を明かした翌朝、恋に不慣れな彼女は自分らしからぬ行動が急に怖くなり、書き置きひとつ残さず逃げだした。
数日後、友人が催す舞踏会に出席したソフィーは鋭い視線を感じとる。
ああ、マルコ! 恥ずかしさに、彼女は再び逃げようとするが……。
■富裕な顧客向けに派遣されるメイドたちのロマンスを描く、作家競作シリーズ〈メイド物語〉もついに最終話を迎えます。
友人たちが次々と理想的なパートナーに出会い、置いてきぼりにされたような寂しさを感じているソフィー。
彼女に幸せは訪れるのでしょうか?
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