愛を恐れる誘惑者【ハーレクイン文庫版】
キンバリーは脅迫状を受け取り、背筋を凍らせた。
すぐさま500万ドル用意しなければ、息子を誘拐するというのだ。
彼女はやむなく、二度と顔も見たくなかった実業家ルスを訪ねた。
ほかの女の影に怯える日々に疲れ、捨てられるようにして別れて以来、彼とは一度も会っていない。
しかもルスは知らないが、彼は息子の父親でもあるのだ。
ルスははなから贅沢のための金だと決めつけ、嘲笑とともに、報酬として2週間、自分の愛人になるよう要求した。
彼女は言いなりになるしかなかった。
たとえ辱められても。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。
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