家なき子の三つの願い
大金で買われた恋人の無垢な願いは打ち砕かれて……。
50万ポンドを支払うですって! ポピーは思わず耳を疑った。
インターン先のボス、大富豪セバスティアーノは続けた。
‘もし、ぼくの恋人のふりをしてイタリアに同行し、祖父母の結婚60周年パーティに出席してくれるなら’と。
障害のある弟を抱え、夜も清掃員として働くポピーには、喉から手が出るほど欲しい大金だった。
嘘が苦手なポピーは、ある三つの願いを条件に渋々引き受けた。
上流階級のパーティに出て、とびきり素敵な人と踊るだけよ。
だが、現実は甘くなかった。
ボスに心まで奪われてしまったのだ。
■気鋭の作家ミシェル・コンダーが描く、恋人のふりから始まる、切ない身分違いのロマンスをお楽しみください。
偽の恋人でいることがつらいのは彼を愛し始めたから──ポピーは真実に気づいて……。
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