愛人記念日
「君には1カ月、僕の愛人になってもらう」それが結婚記念日の、夫の贈り物だとは!けたはずれに裕福で、誰もが振り返るハンサム。
大富豪の実業家マラカイは、アディーが5年間別居している夫だ。
結婚記念日の日、彼女はそのマラカイの前で怒りに震えていた。
妻の義務として、僕とベッドへ行ってもらいたい、ですって?たしかに、私は結婚式の直後、花婿から逃げ出した。
彼が私を妻にしたのは、ビジネス上の戦略だと知ったからだ。
私の慈善活動への支援を打ち切るのは、有無を言わせないため?疎遠な妻は、愛人へ格下げにされてもしかたないの?だが夫との再会を、アディーの無垢な体は熱く意識していて……。
■実力派の新作家ルイーズ・フラーの初邦訳作品をお届けします。
結婚式当日に、実はヒーローに利用されていたことに気づいたヒロイン。
さらに夫は愛人になれという残酷な要求をしてきて、ヒロインはなんとも皮肉なハネムーンへ行くしかなくなるのでした。
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