白衣に隠した純情
籠の鳥のように育ったけれど、今、愛する彼のもとへ飛んでいきたい。
両親から惜しみない愛情を受けて育ったアニカの人生は一変した。
反対を押し切って看護師をめざしたとたんに家族から見放され、今は介護施設で働いて生活費を稼ぎながら実習をこなす身の上だ。
唯一の心の慰めは、実習先の小児科医レイエスをひそかに眺めること。
浅黒い肌に黒い髪と瞳を持つ彼には野性的な魅力がある。
ある日、話がしたいとレイエスに言われて天にも昇る心地になるが、彼はすげなく告げた。
「きみの兄さんから、見守るよう頼まれたんだ」レイエスにとってわたしはただの友人の妹……。
アニカは意気消沈した。
じつのところ、純真無垢な彼女に自分のような男はふさわしくないと、彼がどうにか気持ちを押し殺しているとも知らずに。
■人の役に立ちたいと、粉骨砕身して看護や介護に明け暮れる日々のアニカと、純粋で努力家の彼女に惹かれるわけにいかず悶々とするレイエス。
じりじりするような純愛ストーリーをご堪能ください。
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