一輪のばらを手に
25歳のライザは、妻子持ちの男にだまされてから、もう二度と恋はしないと誓って仕事に打ち込んでいる。
財閥のギフォード一族の放蕩息子に言い寄られても、友人以上の関係になるつもりはなかった。
ところが2人の関係をマスコミが騒ぎ立てたことから、ライザは金目当ての欲得女というレッテルを貼られてしまう。
くだんのプレイボーイの叔父で、ギフォード家の家長キア・ザッカリーは、甥とライザの仲を割きにかかる。
彼は財閥の若き長としての権力を発揮して甥を外国にやり、代わりにライザのことは、自らの欲望のはけ口にしようとし……。
■その早すぎる死が惜しまれたシャーロット・ラム。
ハーレクインで長く愛された作家です。
彼女が描くヒーローは傲慢で容赦なく女性の心を翻弄します。
この作品のキアも然り。
男性不信のヒロインの心を、はじめは強引に、最後は愛の力でこじ開けます。
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