午前零時の花嫁
私の不幸続きの人生に訪れた、一縷の望みだったのに……。
フィービは病を抱えた母の治療費を工面しなくてはならず、イタリア人大富豪マッテオのひどく傲慢な口調に反感を覚えつつも、彼が所有する由緒ある豪邸2軒の改装を引き受けた。
場所は、ここニューヨークとローマ。
航空機事故で婚約者を亡くして以来、飛行機に乗れずにいたが、マッテオの支えでどうにかローマに降り立つことができた。
彼の意外な優しさに、フィービの胸にえもいわれぬ感情が芽生えた。
いつかまた人を愛せる時がくるのかと思っていたけれど、これは……。
だが期待もむなしく、その後、マッテオは連絡を断つのだった――飛行機に恐怖を感じる彼女を、異国に独り残したまま。
■イマージュで大人気を博している作家スカーレット・ウィルソンが描く、切なくも美しいシンデレラストーリーです! 不幸や苦労の連続だったフィービの人生に、ある日突然現れた不機嫌な大富豪。
いかにもイタリア人男性らしいマッテオの魅力をご堪能ください。
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