悩める秘書の微熱
実の母にさえ捨てられた私を、ギリシア富豪が求めるわけもなく……。
幼くして母に捨てられ、父と世界各地を転々としてきたジョージー。
今は離れて暮らす父が、ギリシアで美しい島を見つけ、農家を改装してゲストハウスを営むことにしたという。
だが喜びも束の間、不幸にも父は突然の病で帰らぬ人となってしまった。
天涯孤独のジョージーは亡き父の夢を叶えるため島に渡ったが、すぐに底をついた資金を工面すべく、働きに出ざるをえなくなる。
リゾートホテルの重役秘書の仕事にありついたはよかったが、上司となるルーカスは、弟が勝手に決めたことだと解雇を宣告した。
ジョージーがなおも懇願すると、彼は意味ありげに言い放った。
「きみを雇うわけにいかない。
社内恋愛を禁止する社則を設けたんだ」■最近、秘書が弟と恋愛沙汰でもめて辞めてしまい、ルーカスは同じ轍は踏むまいとジョージーを追い払おうとします。
けれど、やがて真面目一徹の自分とは対照的に天真爛漫な彼女に惹かれていきます。
社内恋愛を禁じるのは、弟のためか、はたまた彼自身のため……?
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