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白紙にしたはずの愛

愛する人を失うのは、もういや。
だから、彼との未来はあり得ない……。
セージは展覧会の初日レセプションに現れたタイスを見て茫然とした。
3年前、世界的な名声を得つつあったタイスと出会った瞬間、セージは燃えるような恋に落ち、欲望の赴くまま彼と体を重ねたが、6週間後、濃密な関係に自ら終止符を打ったのだった。
幼いころ両親を亡くし、最愛の養父の死に直面したばかりの彼女は、愛する人を失う悲しみをもう味わいたくなかったのだ。
それなのに驚愕の再会を果たした夜、セージはタイスに求められるままベッドをともにした。
抱き寄せられ、熱いキスを浴びせられたとたん、我を忘れてしまったから。
3カ月後――セージはお腹に小さな命を宿していることに気づく。
■人気沸騰中の作家ジョス・ウッドが健筆を振るう、ニューヨークの名門バランタイン家のきょうだいたちの華麗なロマンス。
今回は、『なくした記憶と愛しい天使』と『家なきナニーの子守歌』で気になる登場のしかたをしていた一番下の妹、セージがヒロインです。




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