妻と呼ばないで
秘書のクロエは、名家出身のイタリア人実業家の上司、ロレンツォ・バレンテにひそかに思いを寄せてきた。
億万長者である彼にプロポーズされるとは夢にも思わなかったので、今日、ベネチアの教会で結婚式を挙げた幸せに身を震わせた。
ところがその夜、クロエが愛の言葉を口にしたとたん、ロレンツォは激怒して言ったのだ。
「この世に愛など存在しない」良い妻になりそうな彼女をあくまで理性的に選んだだけだと。
クロエは絶望のあまり、彼の瀟洒な邸宅から逃げ出した――。
3カ月後、イギリスの小さな村で暮らすクロエの前に、険しい表情を浮かべたロレンツォが姿を現し……。
■‘愛を欲しがるのは愚か者だけ’――そう信じて疑わない冷酷なボスに恋してしまった純真な秘書。
報われぬ想いのゆくえは……? セクシーで波瀾万丈な、愛なき結婚物語!*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。
ご購入の際は十分ご注意ください。
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