非情なウエディング
「あなたの身代わりとなって、見知らぬ人と結婚しろというの?」双子の妹からの頼みに、アリッサは仰天した。
相手は石油富豪、セルゲイ・アントーノヴィッチ。
彼が期間限定の花嫁を求めていると知った妹は、高学歴の姉の名をかたって応募したところ、首尾よく面接を通り、すでに多額の契約金も受け取ったらしい。
だが、妊娠中だから、アリッサに代役を頼みたいというのだ。
「これで、お母さんは家や店を手放さなくてすむわ」母を助けるため、契約金にもう手をつけたと聞き、アリッサは観念した。
その契約には、‘子をもうける’という条項があるとも知らずに……。
■本作は、2010年に年間最高ヒットを飛ばした、大作家リン・グレアムの名作です。
大富豪との間に交わされた契約が切れたら、我が子を手放すことに――厳しい選択を迫られたアリッサの運命やいかに?*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。
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