クララは身分も財産もある家の娘。<br />年ごろだからといって、浮ついた貴族たちにちょっかいを出されるのが悩みの種だ。<br />そこで彼女はある人物に助けを求める手紙を出す。<br />その相手とは、かつて結婚を断られたことがあるロンドン随一の放蕩者の公爵、セバスチャン・フリートだった。<br />終わったはずの恋が、思いがけずふたたび燃えあがるとは知りもせず。<br />