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宿敵の口づけ

不当な理由から失業して行き場をなくしたマギーは、親友の兄クリントの牧場で短期の秘書をすることになった。
本当はもう、ここには戻ってきたくなかった。
マギーは子どものころから11歳年上のクリントに夢中で、どこへ行くにもおしゃれをして、あとをついてまわった。
だが3年前、彼は冷たく言ったのだ。
‘きみなんか欲しくない’と。
以来ずっと彼を避けてきたのに、彼のもとで働き、一つ屋根の下で暮らさなくてはならなくなるなんて。
迎えに来たクリントの目に宿る強い光に、マギーの胸はさらなる不安でいっぱいになった。
■超人気作家D・パーマーの真骨頂ともいえる、初恋の激しさと苦しみを余すところなく描いた作品です。
侮蔑の言葉をぶつけながらマギーを抱きしめるクリント。
彼の気まぐれにマギーはいつまで耐えられるのか……。
そのもどかしさは、悶えてしまうような甘い責め苦です。




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