南半球のクリスマスを三歳半になる息子サミュエルに見せるため、シャンテルはオーストラリアに帰郷した。<br />母が催したパーティに息子と出席した彼女は、ギリシア人男性ディミトリと再会する。<br />彼こそサミュエルの父親なのだが、その事実をシャンテルは告げていなかった。<br />息子に向けられたディミトリの目に怒りが宿るのを見て、彼女は息をのんだ。<br />