心の灯りが消えても
二年前に僕が味わった苦しみを、君にも体験させたい……。
■最愛の人、ハドソンにプロポーズされたその夜、マリアンはやむにやまれぬ事情で彼の前から姿を消し、名字もマックブライドからハーディングに変えた。
二年後の今も心は痛むけれど有名写真家の助手として頑張っている。
撮影のため訪れたモロッコのタンジェで、彼女はハドソン・ド・サンスらしき人を見かけた。
まさか。
きっと人違いよ。
彼は、弁護士としてニューヨークで活躍しているはずだもの。
でも、背後から聞こえたこの低い声――やっぱりハドソンだわ!だがハドソンの表情に二年前の優しさと愛情はかけらもなく、マリアンは強引に連れ出されてしまう。
いったい何をするつもり? 恐怖がこみ上げてきた……。
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