新・ベッドを間違えて
彼女は思った。
冒険は心の中にもある。
自分を変えようと思ったとき旅は始まる、と。
■旅行代理店を経営するキャリーには、密かに憧れる人がいた。
顧客の一人である、ハンサムでセクシーなデヴ・ライリー。
共同経営者のスージーは、彼をデートに誘ってみたらとけしかけるが、地味で控えめなキャリーはどうしても自分に自信が持てない。
スージーはそんなキャリーが男性ともっと気軽につき合えるよう、彼女のために独身者専用豪華リゾートの旅を手配した。
そしてキャリーは一大決心をし、ヘアスタイルと髪の色を変え、上質で華やかな服を身にまとい、美しく変身して旅立った。
ところが、予約されていたのはホテルではなく、ヨットだった。
とまどいながらも、船長に促され乗船したあと、疲れてキャビンで眠っていると、男性の声に起こされた。
「君が誰で、僕のベッドで何をしているのか教えてくれ」どうして目の前にデヴが立っているの?! これは私の空想よね?
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