ローズと秘密の億万長者
仕事中毒の富豪の2週間の休暇先は、貧乏を苦とも思わぬ、心優しき乙女の家。
巨大複合企業CEOアルトゥーロは、ローズを見て面食らった。
古びた服を着た、この地味な女性が弁護士?身分を隠してここを訪ねたのは、手こずる再開発事業に業を煮やしたからだが――。
彼は内心ほくそえんだ。
面白い。
デート相手には不向きでも、ぼくに落とせない女などいない。
ローズは、冷酷な開発業者へのデモに参加したいと現れたアルトと名乗る男性に目を奪われた。
端整な顔に、見事な体格。
優雅な様子は活動家らしくないけれど、ローズは快く受け入れ、部屋数だけはあるぼろぼろの家に、アルトを泊めることにした。
実は富豪の彼から誘惑の魔手が伸びるとは、つゆほども疑わず。
■まさか彼こそが当の非情な開発会社のCEOと知らぬまま、ひとつ屋根の下で過ごすことになったローズ。
しかも彼は、女性なら誰もが夢中になるような魅惑のプレイボーイ億万長者で……。
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