私のカレは甘くて冷たいオトコノコ
■月島千紗はファッション誌の編集者。
入社六年目の二十六歳。
いまだ企画採用ゼロ。
父と連れ子の義弟、透と三人暮らしで、ずっと母親代わりの生活。
おまけに透は引きこもり気味で、もう何年も会話どころか、顔すらまともに見ていない。
昔は仲良しだったのにいつしか透は千紗を避けるように……。
ある日、千紗は美貌の新人モデル、葵の美しさに、どこかで会ったような不思議な気持ちを秘めながら、撮影スタジオで同性なのに心を奪われる。
数日後、会社の飲み会で酔いつぶれた千紗は気がついたらなぜか葵とホテルに――えっ? 太ももにこすりつけられる、彼女の下腹部……。
(な! なにこれ?)熱くて、硬くて、骨みたいなこれは……何? なんと彼女の正体は「男の娘」。
千紗は抵抗するがその美しさに翻弄され、繊細な指と舌が甘美な疼きを炙りたてる。
「やめ! あっ……あっ……」何かがせり上がってきて、腰をビクンとさせてしまう千沙。
「まだダメだよ。
エロい声もっと聞かせてよ」葵はもしかしたら、…透?――そんなときファッション誌が廃刊の危機に曝され、千沙は会議で「男の娘」のお洒落に学ぶという特集を思い切って提出する。
初めて採用されたその企画には勝算が密かにあって……(ヴァニラ文庫うふ)※本作品にはイラストが収録されていません。
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