ある朝、目覚めた遊馬は、なにかが無くなっている事に気づいた。<br />喉が異常に渇く。<br />捜し物をする前に、まずは喉の渇きを潤そう。<br />外へ出れば、蝉が煩い。<br />蝉が煩いのも、喉が渇くのも、きっと温暖化のせいだ。<br />炭酸水を買いに行ったコンビニで貴弘に合い、暇なら来いよと家へ連れて行った。<br />そこで不思議なモノを見た貴弘が唖然として呟く。<br />――これ、なんでこんな所に入ってんの?夏の日、少しずつ狂っていく遊馬の世界。<br />