彼は、近寄りがたいほど気高く、美しかった。<br />その白く細い身体を、数人がかりで壁へ押し付け、開かせる。<br />悲鳴一つあげないところが、憎らしくも、健気で可愛い。<br />蓮……お前は本気で、他人を護るため、すべてを受け入れる気か? そんな筈はない。<br />お前だって必ず、俺にひれ伏す。<br />自分だけは助けてくれと縋るに決まってる。<br />化けの皮を剥いでやるよ、蓮。<br />出来るだけ早く、出来るだけ無様に……啼け。<br />