光源氏が生涯かけて愛したのは藤壺ではなく父桐壷だった。<br />父に女という性を持っているだけで愛され抱かれる彼女達を憎んだ。<br />それゆえ女という女を傷つけたくて女遍歴を重ねる。<br />さらに父の代用として頭中将や兄朱雀帝を受け入れる。<br />「裏紅葉賀」「裏須磨」「裏明石」三編収録。<br />