一緒に虹を、見てみたい。
雨が降ると、嶋原君はこの世界から、音もなく消失してしまう。
両親がおらず、小学生の頃から施設で暮らしていた希花《きか》だったが、引き取り手が見つかり、希花はA街で暮らすことになった。
しかし、A街は‘雨の街’と言わる不思議な街。
そんな、一年の大半が雨で覆われる街で、希花は嶋原空也《しまはら くうや》という同級生に出会う。
雨が降っている時でないと、この世界に姿を現すことのできない空也。
‘雨人(あまびと)’と呼ばれる特殊な人種の彼等は、雨が止むと、この世界から音もなく消失してしまう。
──しかし、雨人の空也は、もっと大きな事情を抱えていた。
私は、嶋原君のことが好き……。
本作品は、小説投稿サイト「トークメーカー」にて開催されたゴマブックス新人賞の最終候補作品賞受賞作品になります。
【著者プロフィール】宝ひかり『だってそれは恋だから』『ハルコイ?春、君に恋してる?』(共にトークメーカー)『俺は世界に切り取られた女の子に恋をした』(アメージング出版)、『星の彼方へ?アンドロイド・ラブ?』『レモンの木の下で』(共に、いるかネットブックス)などの恋愛小説が現在発売中。
http://takarahikari.strikingly.com/Twitter @takarahikari7
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