花と闇 ?団鬼六トリビュート?
数え14にして両親が残した借金のために遊郭へと売られた綾。
ほんの数日前まで生花や裁縫を習っていた。
だが今は、口で男根を慰め、女陰で鈴を鳴らすことを仕込まれる日々。
なぜ幼い少女が後家娘とされる姐禿(あねかむろ)として育てられているのか、疲れ果てた身体の綾にはまだその真意を知る術もなかった。
そして今度の客は、綾と歳が近い若すぎる武家の息子。
しかも男の味しか知らぬというのだが……。
綾、調教する妓遊太郎(ぎゆうたろう)の秘めたる想い、女将が綾に抱く隠された憎しみが徐々に明らかとなっていく。
【著者プロフィール】わかつきひかる2001年にフランス書院ナポレオン大賞受賞して、頭角を現し、主にライトノベルの分野で執筆活動を続ける。
07年に幻冬舎アウトロー大賞特別賞受賞、11年に宝島日本官能文庫大賞、岩井志麻子賞を受賞する。
14年『ニートな彼とキュートな彼女』が『世にも奇妙な物語2014年春の特別編』に採用される。
近著に『おいらん同心捕物控』『クリスティナ戦記 奉仕の姫騎士と国境の商人』『あきんど姫様』など多数。
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