浮世小路 父娘捕物帖
人でなしは許せない!薄幸の女髪結いのため捕物の網を張って待つ。
男への想いゆえに女は遊女から足を洗えたが男は……。
父は八丁堀同心の岡っ引。
娘は父によく似た探索好き。
二人三脚で江戸の謎を追う。
日本橋の横丁・浮世小路の料理屋「子の竹(ねのたけ)」は、美人の看板娘・お麻と、味のいい料理が人気。
お麻の贔屓の女髪結い・お浜は七年前、許嫁の利八の言を信じて遊女となった。
四年で苦界から脱出できたものの、利八は帰ってこない。
今、お浜は無理がたたって重い病に。
江戸に戻っていた利八の、余りに人でなしのふるまいに、お麻の堪忍袋の緒が切れた。
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