昭和の夜は熱い!外来の「淫語」に昂りながら、だんだん奔放になっていく男と女──昭和30年、昭一は文士になる夢を捨てきれずアパートで執筆を続けていた。<br />代用教員時代の知り合い・佳代子が貸本の出版社におり、その経営者である彼女の舅が、性風俗本の著者で「チチラチオ」や「ジギタチオ」など新しい外来表現を教えて熱く官能を語っていた。<br />一方で、佳代子の娘、アパートの大家……と実践の体験も積んでいった昭一は──。<br />